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映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。2』公開記念舞台挨拶
廣瀬智紀が歌う主題歌にのせ、出演者4人は劇中の衣装にて登壇し、舞台挨拶が始まった。2年前の前作(映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』)から引き続き主演の紅伊玲二役を務める廣瀬は「この公開日を目指してやってきたので、この日を迎えられたことが幸せです。」とまずはお客様へご挨拶。そこで探偵愛用の武器であるブルウィップ(鞭)を持っていない事を突っ込まれると「じゃあ持ってきます?」と、自ら愛用の武器を裏まで取りに行く素振りを見せてひと笑い。後にブルウィップが到着すると、ポーズを決めて会場を沸かせた。
そこから去年の12月、非常に寒い中行われた撮影当時を各々が振り返ることに。廣瀬は「潜入捜査ならではの醍醐味だと思うんですけど、国定忠治の赤城山を劇中劇として演じることが出来て面白かった。」と満足げに話す。本作の廣瀬の相棒である小越は、撮影時のスタッフの細かな作業を思い出しながら、「時間がない中で、小さいところにもこだわりを持って小道具を作ってくださっていました。チームワーク良く撮影しました。」と当時のエピソードを語った。岸は本シリーズお決まりの麻雀をするシーンについて、「前作の時に勉強してから1年経って皆忘れていたので、また一から勉強してやりました。(室内だったので)ぬくぬくと撮影させていただきました。」と笑顔を見せた。山田は小越との撮影を振り返って、「小越くんとは初対面で、ミスするたびに小越君にごめんなさいって心の中で唱えながらやっていました。」と本音を吐露。一方の小越も撮影初日での長いシーンにドキドキしていたと、お互いの当時の気持ちを伝え合うこととなった。
そして話題は、新しくバディを組んだ廣瀬と小越のアクションシーンに。「(小越は)運動神経が良いので、劇中劇の中での立ち回りが素早かった。アクションの最後合わせるために、ちょっと焦る“時期”もありました。」と廣瀬が語るも、小越は「僕も必死だったけれど、(廣瀬と)背中を合わせた時に安心感というか。空気感で合わせることができた感じがあった。」とバディらしい発言でフォローした。更に廣瀬は前作のバディを”筋肉バカ”と紹介しつつ、タイプが違う本作のバディについて、「小越くんが作る柳沢祐介を、純粋に紅伊玲二として楽しませてもらいました。」とご機嫌に鼻を鳴らす、一幕もあった。
シリーズ前作ではホストクラブ、本作は旅一座に探偵たちが潜入調査したことから、次作『探夢3』があればどこに潜入をしたいかを登壇者4人に聞いたところ、岸はママ友たちのドロドロの陰謀を味わいたい、と料理教室を挙げる。一方小越は、マフィアに潜入し、覚悟を決めてドキドキ感を味わいたいと真剣な表情も垣間見ることができた。山田は高校に潜入し、学ランの高校生をやりたいと現在29歳になった自身の願望を語った。最後に主演の廣瀬は「親父を追ってハワイの最高級リゾートホテルに潜入調査」と回答。これには登壇者たちもハワイに行きたいだけじゃないか、と総ツッコミ。会場も大きな笑いに包まれた。
最後には監督から流行りのラグビーになぞらえ、「限られた時間の中で役者(プレイヤー)とスタッフも含めて、過酷な状況の中でも突っ込んでいって作った作品です。」と熱い思いを聞くことが出来た。主演の廣瀬は「この映画にはしっかりと魂を注ぎ込んでいますので、その“魂の姿”を観て頂ければなと切に願います。」と最後は主演らしくきっちりと締め、舞台挨拶を終えた。