【出演】
【スタッフ】
映画『夏ノ日、君ノ声』は、最愛の人との出会いから周囲の反対を押し切りお互いを想う気持ちをかたくなに貫こうとした哲夫と舞子の純愛を描く“過去”と、最愛の人を失った喪失感から立ち直れず心に傷を負ったまま生きている14年後の哲夫の“現在”を描く。
久しぶりに実家に帰省した哲夫が偶然見つけた音声補助装置。それをきっかけに“過去”の思い出を振り返り、2人で行きたかった場所に1人で訪れ、1度も聞くことができなかった“君ノ声”を聞くことで、“未来”へと歩もうとする再生の物語。
主人公の哲夫を演じるのは、本作が映画初主演となる葉山奨之。ドラマに映画、舞台へとその活躍の場を広げており、現在レギュラー出演中のNHK朝の連続テレビ小説「まれ」ではヒロインの弟・津村一徹役を好演。ヒロインの舞子を演じるのは、映画『ヤクザガール』で若干11歳ながら主演を務め、その演技力が高く評価された荒川ちかを起用。難病を患い言葉が話せず耳が聞こえないという役柄を、顔の表情や体全体で表現し観る者に爽やかな印象を残す。また、哲夫に密かに思いを寄せる同級生ユカ役を、映画『近キョリ恋愛』（14）やドラマ「きょうは会社休みます。」（NTV/14）など話題作への出演が相次ぐ古畑星夏が演じる。そのほかの出演者には、松本若菜、大口兼悟、菊池麻衣子などの実力派俳優が脇を固める。
そして、数々のイメージビデオを撮影しその手腕が高く評価されている神村友征が万を持して長編初監督を務めた。
高校2年生の哲夫（葉山奨之）は、ケンカで傷を負い市内の病院に入院している。暇を持て余す哲夫だったが、同じ病院に入院している舞子（荒川ちか）に出会う。舞子は生まれながら難病を患っており、その影響で声を出すことができず耳も聞こえない。最初は戸惑っていた哲夫だが、舞子の持っていた音声補助装置やメモ帳を使い、文字を交わすことで心を通わせていく。お互いに淡い恋心を抱き始めた哲夫と舞子。退院後も毎日会いに来ると約束した哲夫は、その言葉通り舞子の入院している病院に退院後も通うようになる。一方、哲夫に思いを寄せる幼馴染のユカ（古畑星夏）はそんな2人の関係をよく思っておらず、ひどい言葉で舞子を深く傷付けてしまう。落ち込む舞子だったが背中を押してくれたのは、2人の交際に反対していた舞子の母・喜代美（菊池麻衣子）だった。そんな中、誕生日に外出を許された舞子は哲夫に行きたい場所があることを告げる。舞子を喜ばせようと息巻く哲夫だが、徐々に舞子に病魔の影が迫っており・・・。
